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カルシア改質土の特長

  • 概要
  • 特長
  • 用途
  • 安全性

軟弱な浚渫土の強度改善」「濁りの発生抑制」効果が期待できます。

軟弱な浚渫土の強度が改善されます

浚渫土のシリカ分・アルミナ分とカルシア改質材からのf-CaO が水和固化して、カルシウムシリケート系水和物(C-S-H)やカルシウムアルミネート系水和物(AFm)が形成されて固化します。

軟弱な浚渫土の強度

濁りの発生が抑制されます

浚渫土とカルシア改質材の混合直後に、カルシア改質材の吸水作用により強度(粘性)が増大します。
このためカルシア改質土は、混合直後の水中投入時に、浚渫土単体よりも濁りの発生を抑制することができます。

浚渫土とカルシア改質材の混合

水槽実験の結果
  浚渫土
単体
カルシア
改質土
カルシア改質材混合率 0% 30%
土砂のシリンダーフロー値(cm) 14.3 8.8
湿潤密度(g/cm3) 1.32 1.71
実績状況 浚渫土単体 カルシア改質土
落下速度(m/s) 0.49 0.83
投入量当たりの
濁り発生量
落下中の濁り
(g/m/kg-wet)
5.29 1.38
着底後の濁り
(g/m/kg-wet)
2.16 0.60
濁りの全発生量(g) 24.8 6.7
実海域の実測結果
  カルシア
改質材
混合率(%)
フロー値
(cm)
濁り分布平面図 発生原単位
(t/m3)
投入直後
〜約30分後以内
約30分後
〜50分後以内
約50分後
〜約70分後以内




0% 14.3 浚渫土単体 浚渫土単体 浚渫土単体 21.2×10-3






30% 8.7 カルシア改質土 カルシア改質土 カルシア改質土 6.7×10-3

海域底質の浄化効果

カルシア改質材は、リンや硫化物を吸着する性質(※)を有しているため、赤潮や青潮の原因物質の溶出を抑制する効果があります。

リン酸の抑制効果(赤潮の発生抑制)

硫化物の抑制効果(青潮の発生抑制)

※リンや硫化物を吸着する仕組み
 カルシア改質材からのカルシウム供給によるアルカリ性のため、溶解性の非常に低いヒドロキシルアパタイトが形成されることから、カルシア改質材は、リンを不溶化して吸着する性質を有します。
 また、カルシア改質材に含まれる鉄分と硫化物イオンとの反応やカルシア改質材からのカルシウム供給により硫酸還元菌の活性が弱まるため、硫化水素の発生を抑制する性質を有します。

法面勾配の形成が可能です

液状化に抵抗できます

安全性が確保されています(環境安全品質、pH 上昇抑制、生物影響)

安全性の詳細はこちら→
カルシア改質土の安全性

耐久性を有します(海水中において長期的な劣化が生じません)