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カルシア改質土の設計

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設計・検討について

カルシア改質土の設計は、カルシア改質土利用技術マニュアルに基づいて行います。
使用用途や対象構造物により、カルシア改質土に求められる特性(強度特性,土質特性など)は異なります。

カルシア改質土の設計では、使用用途や対象構造物に対して、強度などの構造安定性、環境安全性、施工性や経済性などの要求性能を満足するように設計を行います。

カルシア改質土の強度は、使用材料(浚渫土,カルシア改質材)や配合の条件だけでなく、施工条件や環境条件にも影響されます。このため、カルシア改質土の設計基準強度は、実海域より採取した浚渫土を用いた配合試験結果から、材料や施工時のばらつきを考慮した数値(※)を設定する必要があります。

※カルシア改質土の設計強度の設定
強度の変動係数や強度比は、試験施工により求めることが望ましいですが、試験施工によらない場合は「管中混合固化処理工法 技術マニュアル(改訂版),平成20年7月,財団法人 沿岸技術研究センター」を参考に設定することができます。

土質特性

  1. カルシア改質土の強度は、カルシア改質材の混合量、時間経過、含水量などに応じて変化する。
    カルシア改質土の材齢28 日における一軸圧縮強さは、他の工法により製造された混合土(軽量混合処理土、管中混合固化処理土)と同程度である。
  2. カルシア改質土は、基本的に粘性土地盤(c材)として取り扱うことができる。
  3. カルシア改質土の単位体積重量は、浚渫土の含水比、カルシア改質材の容積混合率など配合によ って変化する。
  4. カルシア改質土の透水係数は、シルト〜粘土の透水係数と同程度である。
  5. カルシア改質土の一軸圧縮強さと変形係数の関係は、他の工法により製造された混合土(軽量混合処理土、管中混合固化処理土)と同程度である。
  6. カルシア改質土の圧密降伏応力と一軸圧縮強さの関係は、他の工法により製造された混合土(軽量混合処理土、管中混合固化処理土)と同程度である。
  7. カルシア改質土は、液状化しない材料と同様の動的挙動を示すため、液状化しない材料とみなすことができる。
  8. カルシア改質土は、基本的に膨脹性を有しない材料とみなすことができる。

検討フロー

カルシア改質土を事業に適用しようとする場合には、各事業フェーズでの目的に応じて、下記フローに基づいて検討する。

検討フロー

概略検討段階

基本計画段階において、使用予定の材料(浚渫土、カルシア改質材)が設定用途に適用可能かどうかを判断する目的で実施する。

詳細検討段階

工事発注に先立ち、カルシア改質土の要求性能、仕様、施工法などを決定する目的で実施する。

施工段階

工事の施工者や工事管理者が工事の品質を確保する目的で実施する。