「軟弱な浚渫土の強度改善」「濁りの発生抑制」効果が期待できます。
浚渫土のシリカ分・アルミナ分とカルシア改質材からのf-CaO が水和固化して、カルシウムシリケート系水和物(C-S-H)やカルシウムアルミネート系水和物(AFm)が形成されて固化します。
浚渫土とカルシア改質材の混合直後に、カルシア改質材の吸水作用により強度(粘性)が増大します。
このためカルシア改質土は、混合直後の水中投入時に、浚渫土単体よりも濁りの発生を抑制することができます。
浚渫土 単体 |
カルシア 改質土 |
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カルシア改質材混合率 | 0% | 30% | |
土砂のシリンダーフロー値(cm) | 14.3 | 8.8 | |
湿潤密度(g/cm3) | 1.32 | 1.71 | |
実績状況 | |||
落下速度(m/s) | 0.49 | 0.83 | |
投入量当たりの 濁り発生量 |
落下中の濁り (g/m/kg-wet) |
5.29 | 1.38 |
着底後の濁り (g/m/kg-wet) |
2.16 | 0.60 | |
濁りの全発生量(g) | 24.8 | 6.7 |
カルシア 改質材 混合率(%) |
フロー値 (cm) |
濁り分布平面図 | 発生原単位 (t/m3) |
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投入直後 〜約30分後以内 |
約30分後 〜50分後以内 |
約50分後 〜約70分後以内 |
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浚 渫 土 単 体 |
0% | 14.3 | 21.2×10-3 | |||
カ ル シ ア 改 質 土 |
30% | 8.7 | 6.7×10-3 |
カルシア改質材は、リンや硫化物を吸着する性質(※)を有しているため、赤潮や青潮の原因物質の溶出を抑制する効果があります。